日本温泉科学会会長に聞いた…「温泉」はなぜ「腰痛」にいいのか

公開日: 更新日:

腰痛に温泉が良さそう」と思っている人は多いだろうが、「なぜ良いのか」となると、首をかしげるのではないか。日本温泉科学会会長で、国際医療福祉大学大学院教授の前田眞治医師(リハビリテーション専門医)に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「温泉の腰痛への効果は、かなりの部分が科学的に証明されています」(前田医師=以下同)

 温泉に漬かると体がポカポカし、それが持続する。この経験は、温泉経験者なら誰にでもあるだろう。前田医師は、健常な成人15人(平均21.7歳)に4つのタイプの風呂へ、異なる日にランダムに全身入浴してもらい、入浴前、全身浴、出浴後の深部体温を測定した。4つのタイプの風呂とは、水道水を温めたものと、いずれも温泉に該当する塩化ナトリウム(食塩泉)、炭酸水素ナトリウム(重曹泉)、二酸化炭素(炭酸泉)。湯温は41度、全身浴の時間は15分とした。

 するといずれも深部体温は上がったが、水道水が1.0度の上昇に対し、食塩泉、重曹泉、炭酸泉では1.5度まで上昇。上昇スピードが速く、出浴後も深部体温が高い状態が続いた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン