著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国の若者に「ズイン」が大人気…急成長のニコチン・パウチに懸念が集まる理由

公開日: 更新日:

 アメリカでは今、ベープと呼ばれる電子タバコに代わって、ニコチン入りのパウチが熱い注目を集めています。しかし同時にその安全性と依存性に対する懸念も高まり、大論争となっています。

 TikTokを開くと、若者たちが「ZYN(ズイン)」を楽しむ映像がどんどん流れてきます。日本のガムのようなカラフルな丸い缶を開けると、中にはやはり大きめのガムに似た形の、小さな白いパウチが入っています。それを唇と歯茎の間に入れると、中に入っているニコチンが滲み出して、タバコを吸った時のような刺激が得られるといいます。

 ズインが広まった理由の1つはSNS上のインフルエンサーですが、特に保守派でトランプ支持で知られるジャーナリスト、タッカー・カールソンがテレビ番組で、「ズインは仕事の効率を高め、男の機能も上げてくれる」と発言したことが大きいと言われています。

 おかげで、ミントからシトラスまでのさまざまな味のズインは、店によっては品切れになるほどの人気です。そのため発売元のフィリップ・モリス社では、新たな工場の建設も計画しています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然