不妊外来から見える治療の現状(4)年齢の壁…2人目ができない“2人目不妊”

公開日: 更新日:

「そろそろ2人目が欲しいのに、なかなかできない」

 32歳で第1子を出産した女性からこんな悩みを聞いたことがあります。あまり知られてはいませんが、1人子供がいるのに2人目ができない「2人目不妊」(続発性不妊)に悩むカップルは少なくありません。

 2023年に報告された「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、子供が1人しかいない原因として、「(理想としては2人以上)ほしいけれどもできないから」と答えた人が32%もいました。出産の高齢化とともに「2人目不妊」は、ますます切実な問題になってくると思われます。

「続発性不妊の人は、一度妊娠出産を経験しているわけですから、未経験の人に比べると妊娠の可能性は高いといえます。とはいえ、一般に、35歳を過ぎると卵巣機能の低下が進み、卵子の質も低下します。2人目の妊娠を望んで1年間妊娠しないなら、不妊外来の受診をお勧めします。女性の年齢が高いほど、早く受診したほうがいいでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」