若い糖尿病患者は「逆行性射精障害」に注意…男性不妊の原因に

公開日: 更新日:

 前回、糖尿病の人のプライベートゾーンに現れる合併症をいくつか紹介した。しかし、紹介できなかったものもあり、そのひとつが「逆行性射精障害」だ。男性不妊の原因ともなるこの現象は、糖尿病の人に多く見られるという。なぜなのか? プライベートケアクリニック東京新宿院の尾上泰彦名誉院長に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「逆行性射精障害とは射精時に精液が体外ではなく体内(膀胱内)に戻ってしまう現象です。ただし、射精時のオルガズムそのものは正常な射精と変わりません」

 快楽を得られるのに精液が出ない。これは江戸時代の学者・貝原益軒が著した健康本「養生訓」の交接(セックス)の極意「接して漏らさず」ではないか。「自分も達人の域に達した」と思ってニタニタしている好事家もいるかもしれない。

 東洋医学を学んだ貝原は「健康で長生きする」ためには精力を体内に温存して腎機能を保つことが大切だと説き、腎機能を守るための男女の理想的な交接回数を年齢別に書いている。それによると、20代では4日に1度、30代では8日に1度、40代では16日に1度、50代では20日に1度、60代以降は行わないか、体力があれば月に1度にするとよいとした。これは中国の古代の書物「千金万」を参考にしただけで、むろん特別科学的な意味があるわけではないが、今でも精液はなるべく出さない方がいいと考えている男性もいるだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち