(1)酔っばらって記憶がない!それはアルコールのコントロール障害

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 お酒を飲みすぎて記憶を飛ばす、荷物やスマホを置き忘れる、転倒してケガをする──。「ひょっとしてアルコール依存症の予備群なのではないか?」と、自分を疑ってしまう人は少なくないのではないか。

「実際、そういった相談はとても増えている」

 そう話すのは、ライフサポートクリニックの山下悠毅院長。「薬だけに頼らない」をモットーに認知行動療法や運動療法も活用する、依存症のスペシャリストだ。

「当人は“毎日お酒を飲んでいるわけではないので自分は依存症ではない”と話します。毎日飲まなければ依存症ではないというのはその通りで、『毎日飲まない=お酒を抜いても精神的にも身体的にも離脱症状が出現しない』という観点から、依存症とは呼びません」(山下院長=以下同)

 離脱症状とは、精神面では不安や不眠、身体面では手の震えや過度な発汗などだ。お酒を飲まなくても、こうした症状が発露しないのであれば依存症ではない。だが、安心するのは早い。

「2013年からアメリカ精神医学会の診断基準『DSM-5』では、『アルコール依存症』の病名を廃止し、『アルコールの使用障害』という病名に変更しました。そのひとつに『コントロール障害』も含まれるのですが、やらかしてしまう人はアルコールのコントロール障害と言えます」

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