貧困が招く主食の「重ね食べ」の健康リスク…糖質中毒につながる
■脂肪肝、動脈硬化、糖尿病…多くの病気の発症リスクがアップ
しかもこれから暑くなると、糖質たっぷりの清涼飲料水やアイスクリームなどにも手が出てしまいがち。フルーツジュースや低脂肪ヨーグルトなど一見して体に良さそうな食品のなかには、実際は糖質がたっぷりの加工食品も多い。そもそも現代人は糖質を取りすぎている傾向にある。食費を抑えるための主食の重ね食べをしないよう意識する必要がある。
「糖質の過剰摂取は糖質中毒を呼び起こします。糖質中毒とは、血糖の乱高下により『体がだるく、糖質が欲しくなる』『糖質を口にすると幸福感に包まれるが、血糖値が下がるとイライラして体がだるくなる』『再度、糖質を欲しくなる』を繰り返す状態を言います」
血糖値が上昇すると、脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンやドーパミンといったホルモンが分泌されることが理由だといわれている。
「問題は、糖質の過剰摂取を続けると、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝ができ、動脈硬化から心臓や脳の病気、2型糖尿病など多くの種類の病気の発症リスクが高まることです」