主食の重ね食べは歯周病も悪化させる。東京都健康長寿医療センターの研究で、重ね食べする人はしない人と比べて歯周病の発症が1.2倍多いと報告されている。食後高血糖が続くと、歯茎の炎症や歯の吸収に関連する物質が多く分泌され、歯周ポケットが深くなるという。歯周病は歯を失う原因のひとつ。歯を失うことは死亡リスクを上げる。中高年はとくに注意したい。
「主食の重ね食べをする人は早食いで、満腹中枢が発動する前に過剰な糖質を取ってしまいます。意識してゆっくり噛んで食べましょう。野菜を先に食べることや食後の20分程度の散歩は、血糖値の上昇を緩やかにします。徹底することも大切です」