圧迫骨折で入院の80代女性は「病院食はまずい」と食事を拒否
そこでご家族は、「これほど病院を嫌がるなら、自宅でなら前向きに治療やリハビリに取り組んでくれるかもしれない」と期待を込めて、当院に在宅医療の依頼をされたのでした。
「退院おめでとうございます」(私)
「ありがとうございます」(本人)
自宅に戻れた安心感からか、まだ本調子ではないものの、どこかほっとした表情をされていました。
「退院する時に看護師さんから、『点滴外すから、家に帰ったら頑張って食べてね』って言われたんですよ」(娘さん)
「頑張って食べられそう? それとも吐き気が出そう?」(私)
「うーん、あんまり自信ないかも。ちょっと吐き気もあるし、好き嫌いも多くて……」(本人)
「でも、売店のものは食べてたんだよね?」(娘さん)
「どうして病院の食事は食べなかったの?」(私)
「だって、まずかったんですもん」(本人)