病床から見えるさまざまな家族の形…なぜ政府は虚構モデルに執着するのか
映画「パピヨン」(1973年)は、無実の罪を着せられ終身刑となったパピヨン(スティーブ・マックイーン)が最後に絶海の孤島から脱獄する……という、実話に基づく超絶名画ですが、主人公と固い絆で結ばれた親友のドガ(ダスティン・ホフマン)とのことを思い出しました。徹底的に打ちのめされた状況でも希望を捨てず、支えあい、活路を見いだす生きざまは荘厳とも言えます。人が人に寄り添い、支えあって生活する。これは力であり、資産と言えます。
昔は同性の愛情が最も崇高と考えられていた、というのが少しは理解できた気がします。
いつの時代か、権力の都合で大衆に押しつけた虚構をいつまでたっても金科玉条、唱え続ける愚に、エライ人たちにも気がついてほしいものです。