著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「ホット・システム」と「クール・システム」を知れば誘惑に勝てる

公開日: 更新日:

 例えば、「今は我慢して、もっといい結果を手に入れよう」といった判断ができるのは、このシステムのおかげというわけです。

 理性的で計画的な選択を支える存在とも言えるでしょう。

 意志の力は、この2つの心の仕組みがどうバランスをとるかによって左右されます。

 ホット・システムが優位になれば、衝動的な行動が前に出てしまいますが、クール・システムがうまく機能すれば、自制がききます。

 スタンフォード大学で行われた、子どもの自制心と将来の成功との関連性を調べる「マシュマロ実験」という、有名な心理学実験があります。

 これは、子どもにマシュマロを1つ与え、「15分間待てばもう1つあげる」と伝え、その間、子どもを部屋に残し、マシュマロを食べるのを我慢できるかどうかを試す実験でした。この実験も、ホットとクール、2つのシステムのせめぎ合いを観察したものです。

 では、どうすればクール・システムを鍛え、衝動に流されにくくなるのか……気になりますよね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ