著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「ホット・システム」と「クール・システム」を知れば誘惑に勝てる

公開日: 更新日:

 メトカーフとミッシェルは、いくつかの方法を示し、例えば誘惑の対象を見ないようにすることを挙げています。意識をそらすことで、欲しいものについて考えるのをやめ、別のことに集中しやすくなるとうたっています。

 つまり、「意志の力=我慢や根性」ではなく、心の働きを理解し、それに合わせた環境や工夫によって意志力は育てることが可能だと、2人は述べています。

 現代社会には、誘惑があふれています。ホット・システムが作動しやすい環境にいるとも言えます。だからこそ、クール・システムを発動しやすくなる環境を整備することが大切です。

 私たちの心には、熱く動く部分と、冷静に見つめる部分の両方が備わっています。その仕組みを知り、バランスを意識して日々の選択を行うことが、より良い人生をつくり出していくのです。 

◆本コラム待望の書籍化!
『不安』があなたを強くする 逆説のストレス対処法
堀田秀吾著(日刊現代・講談社 900円)

【連載】科学が証明!ストレス解消法

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変