著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「紙の本」のほうが電子書籍より脳への定着率が高い

公開日: 更新日:

「電子書籍は便利だけれど、どうも頭に内容が入ってこない」「紙の本で読んだほうが記憶に残りやすい気がする」「確実にインプットしたい内容の本は必ず紙の本で読むようにしている」という方。その感覚と選択、大正解です。

 紙で読むほうが、スマホやパソコンの画面でテキストを読むよりインプットされやすいということは実証されています。

 紙と画面というデバイスの違いに着目した研究を行ったのが、ノルウェーのスタヴァンゲル大学のマンガンらです。

 この実験では、72人の10年生(日本でいう高校1年生)を対象に、次のことを行いました。

 物語文と説明文の読解問題、単語理解問題(「housecareseafree」のようにつながった文字列を単語に分ける)、および語彙力の問題を出題し、テストは紙とモニター上で見るPDF(1400~1600語のテキスト)で実施し、物語文と説明文の読解問題に関しては、4週間後に事後調査も行ったといいます。

 その結果、紙で読んだほうが内容に入り込みやすく、理解度も高く、覚えやすいということが明らかになりました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった