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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療を進めるうえで大切にしたい「家族と共に支える覚悟」

公開日: 更新日:

 当院がサポートを始めてから6年になる、90歳の高齢女性の患者さんがいらっしゃいます。骨折をきっかけに体を動かすことが難しくなり、在宅医療を開始しました。4人のお子さんに恵まれ、現在は同じマンションの別の階に住む長男と長女の介護を受けながら生活されています。

 当初から認知症の症状はみられましたが、きょうだいが協力し合って、お母さまの気持ちに寄り添った介護を続けてこられました。しかし現在では、食事を一人で取ることも難しいほど認知症が進行して、最近は発熱を繰り返すようになっています。

「昨日は発熱の際に、抗生物質と解熱剤を処方していただき、ありがとうございました。日曜から便秘が続いているので、以前からいただいている下剤を飲ませたいのですが、昨日のお薬と一緒に服用しても大丈夫でしょうか。抗生剤でお腹を下しにくくなっているのが気になっていて」(息子さん)

「もし下痢でトイレに間に合わなくなると、お母さまの皮膚が荒れてしまう可能性もありますし、介護の負担も大きくなります。まずは抗生剤のみでお通じの様子を見て、改めて判断しましょうか」(私)

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