著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

大人の斜視(2)突然、発症することがある…後天性斜視

公開日: 更新日:

 明確な因果関係はまだわかっていませんが、スマートフォンやパソコン、ゲームなど、いわゆるデジタルデバイスを使う時間が増え、近くを見続ける時間が長くなっていることが原因ではないかと考えられています。極端な目の使い方が、斜視を引き起こす可能性があるということです。

 デジタルデバイスの過剰使用が原因と考えられる内斜視では、使用時間を減らすことである程度改善することがわかっています。ただし、完全に治る人は全体の6%程度にとどまるという研究結果もあります。

 後天性斜視では、物が二重に見える「複視」の症状が強く出ることがあります。

 また、両目でうまく物を見られなくなるため、奥行きや立体感、距離感がつかみにくくなります。そのため、階段や段差が見えづらくなり、これまで問題なくできていたことが難しくなるなど、日常生活に支障を来すこともあります。

 さらに、目が非常に疲れやすくなるため、読書や運転がつらくなり、避けるようになる人も少なくありません。

 次回は、「第二の老眼」とも呼ばれている、高齢になるとだれにでも起こる可能性のある斜視「サギングアイ症候群」を紹介します。

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