著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

自分のアイデンティティを理解するために必要な4つの力

公開日: 更新日:

 自分のアイデンティティーに、たしかな自信を持つことができない人は、いま一度、前記4つの力を思索してみるといいでしょう。自分の物語を伝えることができれば、それに共鳴する人、理解してくれる人は増えます。会話とは、ただ雑談をするだけでなく、自らのアイデンティティーを話すことで、より「自己理解」や「他者理解」につながるのです。

 そもそも、会話というのは「する」だけで同調するという不思議な効果をもたらします。理化学研究所の研究チームは、日本人ペアに意味のないアルファベット(A、B、Cなど)を交互に言ってもらい、そのときの話すリズムと脳波を同時に測るという実験を行っています。
その際、人間同士で行うケースと、一定のリズムで話す「機械」を相手に行うケースで比較したのですが、人間同士で交互に話すと、お互いの話すリズムが自然とそろっていき、リズムがそろうペアほど「脳波のリズム」も強くシンクロすることがわかりました。一方、機械相手ではこうした現象は起きなかったといいます。会話をするだけで、息が合っていき、脳の活動レベルでも同調していくということです。

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