著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

やる気を「出せる・出せない」は、好き嫌いより人から認められるかどうか

公開日: 更新日:

ダイエットに取り組むんだったら、定期的にジムに行ったりしたらいいんじゃない?」

「ジムかぁ。でも、月々の会員費がもったいないから、もっとコスパ良くやせたいんだよね」

「だったら、ジョギングとかいいんじゃない? お金もかからないし、場所も選ばないし」

「う~ん、走るのはちょっと苦手でさぁ。あんまりモチベーションが上がらないなぁ」

 まるでお笑いコンビのブラックマヨネーズさんのやりとりのようですが、自分のこだわり、趣味嗜好が邪魔して、やる気が芽生えない方もいるのではないでしょうか?

 自分の嗜好と合致しないがゆえに、モチベーションが上がらず、トライしてみる気になれない──。そう考えて(言い訳して)しまう人は少なくないと思うのですが、好き・嫌いというのは、しょせん、自分がつくり出したバイアスに過ぎません。実際、やる気とモチベーションはあまり関係ないといわれています。

 行動経済学者のダン・アリエリーは、モチベーションのある仕事に対して、あえて意図的にやる気を失わせる実験(2008年)を行っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波