「コーヒー」でクスリを飲んではいけないのはなぜか?
睡眠薬や不安に対するクスリを服用している方も注意が必要です。カフェインは覚醒方向に働く成分であるため、そういったクスリと逆の作用をしてしまいます。「クスリを飲んだのに眠れない」と思っていたら、夕方以降に濃いお茶やコーヒーを飲んだことが原因だった、というケースもあります。
抗菌薬の中にも、カフェインを体に残りやすくするものがあります。そういったことを避けるためにも、なにか新しいクスリが始まったときには、「コーヒーやお茶はいつも通りに飲んでいいですか」と薬剤師に聞いていただくと安心です。
では、カフェインは摂取しないほうがよいのでしょうか? 多くの場合、ほどほどに摂取していただく分には問題になりません。問題になりやすいのは、クスリをコーヒーで服用すること、カフェインを過剰に摂取することです。コーヒーや緑茶などを飲むときはクスリの服用から時間をあける。夜眠れない方は、午後のカフェイン摂取を控える。こうした工夫だけでも、ずいぶんと変わってくるでしょう。
高齢になるとクスリの種類が増えますし、体からクスリやカフェインが抜ける早さも変わります。一方で、コーヒーは嗜好品であり、クスリは健康を守るためのものです。どちらも上手に、そして安全に生かすために、①クスリは水で服用する②カフェインの摂取はほどほどにする③迷ったときは遠慮せず薬剤師に聞く。この3つを合言葉にして、安心して日々の一杯を楽しみましょう。



















