美しき女将の「一発」「二発」に顔を赤らめ…

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■だるま 門前仲町

 春の夕暮れ、飲み屋激戦区の門前仲町は、もう一杯ひっかけたとおぼしき飲んべえがひとり、ふたり。赤ら顔を照らすお天道様も「たまには明るいうちから飲んだって、いいじゃないか」と言っていると勝手に解釈して、人気店「だるま」の暖簾をくぐる。もう、4人もの先客がジョッキをあおっている。その目線の向こうには女将で美人姉妹の姉、江家理(こうけあや)さんの笑顔がある。これ以上、何を望むことがあろうか。
「生ビール、小」500円をお願いすると、理さんは「はいよ」と言って、キンキンに冷えた中ジョッキを出してくれた。小だけど中ジョッキなのである。

 何も言わずに、喉を鳴らす。ほとんど一気飲みだ。と、人心地ついたところで「あれれ?」と疑問が頭をもたげた。「だるま」では、注文を受けると、「一発」「二発」と数える。その理さんの掛け声がまたうれしく、常連の中高年男はしびれるのだが……。「やめちゃったんですか?」と尋ねれば、理さんは笑う。

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