“特権剥奪”は時間の問題 「専業主婦」家庭は破綻する
では、専業主婦はどれくらいいるのか。「労働力調査」(総務省)のデータでは、女性の約35%が仕事をしていない。残り65%の中にも、3号被保険者(年収130万円未満)の資格が得られるパートタイム労働の主婦もいるため、おおまかに既婚女性の5割超が“専業主婦”と言っていい。
つまり、専業主婦の特権がなくなれば、半分以上の家庭がダメージを受けるわけだ。そもそも、サラリーウーマンと専業主婦では、どれくらい収入に差があるのか?
民間給与実態調査(国税庁=12年)によると、女性正規社員の平均年収は約350万円。女性が30歳で結婚し、65歳まで働くと仮定すると、35年間で1億2250万円の収入になる。年収350万円には約27万円の税金などもかかるが、妻の収入だけで億ション1戸分が買えるわけだ。
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