笹井氏も出していたSOS信号 中高年の「自殺の心理」とは

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「次のノーベル賞に一番近い男」と言われてきた理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長(享年52)が、疑惑と不正まみれの批判の中で自殺した。まさに天国から地獄、驚くしかないニュースだったが、似たことはサラリーマン社会でも多い。組織の業績を上げようと背伸びし過ぎて失敗し、追い詰められて死を選ぶ……。そのときの心理状態はどんなものなのか。兆しはどういう形で表れているのか。自殺予防の専門家である新潟青陵大学大学院の碓井真史教授に聞いてみた。

「40代、50代の中年を人生の四季に例えると、“秋”になるでしょう。多くの人は定年がそろそろ見えてきて、〈俺の人生はこんなものだったのか〉と人生を振り返る人もいる。今の日本の中年、特に中年男性は追い詰められています。昔の中年男性は、職場でも家庭でも尊敬され、居場所がありました。しかし、今は経験があるからといって威張れる時代ではなく、家庭でも肩身の狭い思いを強いられます」

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