築30年超 感染研の老朽施設で「エボラウイルス」扱えるのか

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 世界中を震撼させているエボラ出血熱。現在は収束に向かいつつあるが、WHOは「感染者数をゼロにするにはまだ多くの課題がある」と危機感をあらわにしている。

 エボラウイルスなど危険性の高い病原体を扱えるのは、WHOが定める「バイオセーフティーレベル(BSL)」の最高位「BSL4」にランクされる施設だけ。19カ国で41施設が稼働しているが、日本では未稼働だ。

 そこで、国内で「有力候補」として急浮上しているのが、国立感染症研究所村山庁舎(東京・武蔵村山市)だ。昨年11月に塩崎厚労相が施設を訪問。先月20日には現地で初会合が開催された。ところが、この村山庁舎は81年に建てられた施設。近隣に小学校や市民センターなどが立ち並ぶ住宅密集地で、地下には立川断層も走っている。

「BSL4施設は頑丈な建物構造に加え、万全のセキュリティー対策が欠かせません。さらに緊急搬送用のヘリポートの設置や、高速道路に近いことも必須条件です。ところが村山庁舎は狭く、実験室の作業も一昔前のグローブボックス型。とても強毒性ウイルスを扱える施設ではありませんよ」(国立大医学部関係者)

「BSL4施設」については長崎大も設置を検討している。村山庁舎とどちらがいいのか。今後、波紋を呼びそうだ。

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