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再開発で面白さは四方に広がっている<下北沢>

「下北沢で店を出そうと思ったら、六本木で出すのと同じくらいの家賃なんだもん。チェーン店ばかりが増えるのも納得」

 7~8年前、甲州街道沿いの飲み屋店主が嘆いていた。“六本木並みの家賃”が本当かどうかは別にして、ある頃からチェーン店が増え始めた。

「ここ数年、下北沢駅前は、大人が静かにくつろげる店が減った」とため息をつくのは、昔から下北沢近辺で飲んでいる友人。また、別の50男も「通っていた老舗家庭料理の店が、2軒続いてつぶれた。ひとりで酒を飲めて、食事もできて、使い勝手がよかったのに」とブツブツ。

 再開発などで、下北沢は猛スピードで変化している。この地が放つ「味」に触れられるのは、もしかしたらあと数年かもしれない。

 江戸時代は茶畑だった土地を大正期に宅地開発。戦後、闇市の時代を経て、小劇場が点在した。その闇市の名残は撤去され、残っているアーケードはほんの一部だ。

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