アシアナ機失敗の広島空港も設置 最新鋭「誘導装置」の死角

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 韓国のアシアナ航空機着陸失敗事故が起きた広島空港には、国内で最も精度の高い「計器着陸装置(ILS)」が設置されていた。ところがあわや大惨事、乗員乗客27人が負傷した。機械頼みで事故は防げない。

 ILSは着陸中の航空機に電波を発射し、悪天候で視界不良のときでも安全に滑走路に誘導する装置のこと。

「全国64カ所、ジェット機が運航している空港には、ほぼ設置されています。山間部にある広島空港のように天候が急変しやすい空港では、ILSでもより精度の高い『カテゴリー3』が使われています」(国交省管制技術課担当者)

 ちなみに、カテゴリー3が置かれているのは、北から釧路、新千歳、青森、成田、中部国際、広島、熊本の7空港だ。それに次ぐ精度のカテゴリー2は、羽田、中部国際、関西の3空港となっている。

 それなのに広島空港で事故が起きたのは、滑走路の片側にしか設置されていないからだ。

■費用は数十億円単位

 広島空港の滑走路は東西に延びているが、ILSが使えるのは、西側からの進入のみ。今回の事故では風向きの影響で、ILSが使えない東側から入るように管制官が指示を出したという。つまり、パイロットが目視で進入したわけ。だから操縦ミスの可能性も指摘されているが、そもそもなぜ両側に設置しなかったのか、不思議になる。

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