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野良猫に餌やりで損害賠償 アウトの境界線を弁護士にきいた

 猫好きには他人事ではない――。

 福岡県で野良猫の餌やりをしていた女性が55万円の損害賠償を支払う旨の判決を受けた。女性は2013年5月ごろから同年12月ごろまで、自宅玄関前に餌を置くなどして複数の野良猫に餌やりを続けたという。

「隣家の庭が猫の排泄などで汚れ、庭の砂利の入れ替えをせざるを得なくなったのです。6月ごろに保健所が餌やりをやめるよう指導したが、中止しなかったため、隣家の住人が160万円の賠償を求めて提訴。今回の判決が下りました」(地元関係者)

 猫が居ついたため、近隣住民の生活環境を害したというのが判決の理由だが、腹を空かせた野良猫を見かけると餌をあげたくなるのは猫好きの人情。どこまでやったら賠償の対象になるのか。元検事で弁護士の落合洋司氏に聞いた。

「人には尊厳を持って穏やかに暮らす人格権という権利があります。近隣住民が猫の排泄や鳴き声が気になって受忍限度を超えたとみなされた場合、人格権を侵害されたとして、餌やりをした人が責任を問われる可能性が出てきます。具体的には1、2匹に餌やりをしたくらいではセーフかもしれませんが、10匹や20匹が集まる状況だと責任が降りかかってくる恐れがあります。東京・荒川区などは、条例で野良猫への餌やりが禁じられているので、とくに注意が必要です」

 何事もやり過ぎは危ないということだ。

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