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「銀座カリー」は誰も食べたことない“名店”の味を再現

 デミグラスソースを思わせるような、濃厚で滑らかなルーが決め手のレトルトカレー「銀座カリー」は、1994年の発売以来、大人世代に大人気。シリーズ全体で年間44億円を売り上げる、明治の看板ブランドだ。

 53年にカレー事業を始めた明治だが、レトルトカレーは後発。91年に「まるごと野菜カレー」で参入し、次に続いたのが「銀座カリー」である。

「当時は具の大きいカレーが主流だったため、あえて差別化。日本的な高級感をもった商品を考えた」(調理食品営業部の新井宏基氏=写真)

 コンセプトは「古きよき銀座洋食屋の洗練されたイメージ」と「日本人の味覚にあう、ご飯との相性がよい品質」。そこで目指したのが、昭和5年に森村鈴河商店(食品メーカー)が発売した「ギンザカレー」だった。もっとも、それは昭和初期に販売されていたもの。誰も食べたことはないのにどう再現したかといえば想像だ。銀座の洋食店を中心に100店舗以上のカレーを食べて「たぶん、こういう味だったのではないか」と想像しながら作ったという。

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