2018年はバブルが崩壊か…マンション大暴落のタイミング
数年前から“バブル崩壊”がささやかれるマンション市場。昨年は暴落しなかったが、今年も薄氷を踏むような状態が続く。「2025年東京不動産大暴落」(イースト新書)の著者で住宅ジャーナリストの榊淳司氏に2018年の展望を聞いた。
――新築も中古もマンション市場は停滞感が目立ち始めているというのが持論ですね。
「足元の日本経済は好調とされています。失業率は低く、企業業績も悪くない。株価はバブル崩壊後の最高水準まで回復しました。しかし、個人所得が伸びず、社会保険料アップと増税の影響で手取りは実質的に目減りしています。実際に『住む』ための実需が鈍くなっており、マンション市場は停滞感が強まっています。最近、都心や城南エリア、京都市内の御所周辺では完成在庫が目立ち始めてきました。そういう物件はこっそり値引き販売されています」