将棋と囲碁 プロ棋士の収入はいくらなのか?
月額の基本給も連盟と棋院は公表していない。
■26年前に田丸はA級で月額基本給は60万円
私は、過去の順位戦でA級・B級・C級・フリークラスと、すべてのクラスに在籍していた。そこで2年前に現役を引退した立場もあり、明細書や記憶を基にして、番組で私の基本給の公表に踏み切った。
その金額は26年前で、A級で約60万円。その後、B級2組で約30万円、C級2組で約20万円、フリークラスで約10万円。ただ棋士によって個人差があり、過去と現在では支給基準が違っている。あくまでも私に限ってのケースだ。
第3局の基本給は、将棋棋士が勝ったと思う。
現役の将棋棋士は約160人。同じく囲碁棋士は400人以上。単純に人数で比較すれば、経済面では将棋棋士のほうが全体的に恵まれていると思う。
しかし、棋士生命という点では大きく異なる。将棋棋士は順位戦の成績不良によって引退に追い込まれるが、囲碁棋士の引退は任意である。
次回テーマは、株主優待で生活する桐谷広人七段。