• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

須田鷹雄さん<3>人事をリークしてまで配属を嫌った理由

 話が前後するが、西船橋駅への配属を知ったとき、嫌だったという。

「留年した身でありながらも東大卒がやってきたから、会社は期待したのでしょう。会社と対立する組合の現場を若いうちに知っておくことは、将来のキャリア形成に役立つと考えたのだと思います。それで、組合活動が盛んな千葉エリアの西船橋駅になったのでしょう。そんなとき、自分の配属を事前に知ることになり、リークしたんです。情報を漏らすことで、人事がシャッフルされるだろう、と。ところが、シャッフルされたのは僕以外で、僕の西船配属だけ残ったのです」

 新入社員の配属が決まるのは、半年間の研修が終わってから。入社早々のペーペーが、人事をリークするとは大胆だが、西船への配属を嫌ったのは、現業社員との関係だけじゃない。もっと大きな理由があったという。

「組織上は、総武線の浅草橋から東が千葉支社の管轄ですが、千葉エリアはケンカが多かったのです。職員がお客さんから暴行されることを『第三者加害』といいます。錦糸町と西船橋、津田沼は特に多くて、西船への配属を嫌ったのはそのためです。そんなわけで、千葉エリアには、慣例で体育会系が配属された。今ほど太ってはいませんでしたが、4年間馬術部で鍛えられたので、それなりに体力はありましたから」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事