今年7月に世界文化遺産に登録 長崎・五島列島を訪ねて

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 もっとも、弾圧の目的は殺すことではない。信仰をやめさせることだ。ところが、久賀島では死者を出した。これは潜伏キリシタンの多くが、長崎市の東シナ海に面した外海地区から移住してきたことと関係があるようだ。

「1979年に五島藩は大村藩に荒地を開拓する農民の移住を要請しました。これによって1000人ほどが開拓移民として海を渡ったのですが、その後も3000~5000人が移住します。彼らの多くは潜伏キリシタンで、地元の人たちから“居付”と呼ばれ、よそ者扱いを受けてきたのです」(入口仁志さん)

 久賀島は地形的に漁業に向かず、主に農業で食べていた。必要なのは土地と水だ。その一部を奪う移住者は、土着の人たちからすれば邪魔者にほかならない。長年の恨みやつらみが一気に爆発し、死者を出すほどの弾圧につながったのではないかとの見方である。

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