千葉テレビ篠塚泉社長 山崎豊子作品に学ぶ平和主義の必然

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「チバテレ」の略称で知られる「千葉テレビ」は関東を代表する独立系のローカル局だ。今年6月に社長に就任した篠塚さんは、営業畑が長く、若いころは東京支社まで往復2時間、電車に揺られて通勤していた。おかげで、そのころにかなりの数の本を読んだという。

「雑読でいろんな本を読みましたが、強いて好きな作家を挙げるとすれば山崎豊子さんですね。最初に読んだのは『二つの祖国』でしたが、最も印象に残っているのは『沈まぬ太陽』です。日航機墜落事故のときは、仕事で行く機会が多かった日本テレビさんのフロアで映像を見ていました。それを題材に山崎さんが小説を出されたので、夢中になって読みましたね。全5巻を一気に3週間ぐらいで読破したと思います」

 共感したのは、主人公の恩地元の生きざまだ。

「彼は、組合活動が原因で会社から拒絶されていましたが、恵まれない境遇に負けない人生を送っています。われわれメディアも、どんなことがあっても信念を曲げず、オピニオンはきちんと言っていかなければならない。私は記者経験がないので原稿を書いてということはやってきませんでしたが、信念をベースに、きちっと行動しようと心掛けています。山崎さんの小説は、戦争と社会に翻弄された人々の生きざまが手に取るように分かります。『運命の人』では沖縄戦のひめゆり学徒隊のみなさんの戦いを克明に描いていた。そういう小説を読むと、やはりメディアに携わる者は平和主義じゃなければならないって思うんですよね」

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