西潟正人
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西潟正人

魚の伝道師。東京海洋大海洋生命科学部非常勤講師(魚食文化論)。

5枚におろした「イシガレイ」 刺し身は有眼側の背身が一等

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 イシガレイには、ウロコの代わりか、体表に硬い骨質板(石)が並んでいる。石を持つ意味は、本人(魚)も知らないだろう。50センチを超える大魚でいながら、日本各地の沿岸に広く生息する。釣り人気の高さに比べて、食味評価が低いのは、表皮に独特の香りがあるからだろう。

 イシガレイの食文化は、主に三陸地方で育まれてきた。魚屋では、生きたままぶつ切りにしてザル盛りだ。切り口に大きなだいだい色の卵巣が見えて、筋肉はピクピク動く。生命力の強い魚だ。

 東京湾にも多くいて、釣り人に有名だったが、近年さっぱり噂を聞かない。

「海水も温暖化で、冷水を好む魚は北上しています」(釣り具の「ダイワ」で有名なグローブライド社・大川雅治氏談)

 数が減ると、値は上がる。イシガレイは今になって、おいしさが認識されてきた。気づけば、高級魚じゃないか。

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