山口県・湯田温泉 中原中也生まれた温泉街で人情に触れる

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 湯田温泉と聞いても、東日本の人間はピンとこないかもしれない。海を挟んでお隣の大分・別府温泉の方が有名だからだ。しかし、室町時代は堺や博多などと並ぶ大都市のひとつで、京都を真似して造られた山口の中心街近くに湧く湯田は、観光名所も多く、男の一人旅にもってこいなのだ。

 最寄りはJR山口線の湯田温泉駅。山口宇部空港からは電車で1時間余り、山陽新幹線新山口駅からなら18分というアクセスの良さが光る。県庁や山口大学も近いことからビジネス客も多い。

 開湯伝説に由来する高さ8メートルの白狐「ゆう太」が鎮座する駅を背に、真っすぐ5分も歩けば温泉街の入り口。井上馨の生家跡で足湯もある「井上公園」の手前を左に折れた一角に、今回の宿「京栄旅館」(℡083・922・1464)はあった。古びた木造一軒家で今はやりの“ボロ宿”だ。旅館組合のウェブサイトで見つけて予約したのだが、実際に見ると予想以上にボロくて感動(失礼!)。廃虚のような朽ちたボロさではなく、自然な風化による侘び寂びが、建物全体から染み出ているのだ。

 80歳のご主人が「建てられたのは私が小学1年生のころ」というから築74~75年か。まさに泊まれる骨董品。部屋も期待にたがわずボロいが、トイレは最新式の温水便座式なのがニクい。料金は素泊まりのみで税別3900円。風呂は温泉組合から引く源泉だ(入浴時間に制限あり)。

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