三枝成彰
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三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2017年、旭日小綬章受章。

関西電力の社長続投が驚くことではなくなったことに絶望

公開日: 更新日:

 責任を取ろうとしないトップの姿をまた見せつけられた。関西電力の会長や社長らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていたものの、退任するつもりはないという。金品を受け取った理由について、岩根社長は会見で、元助役に恫喝されたりしたので返せなかったと責任を転嫁していた。「怖かったからカネをもらった」という理屈が通るのなら、贈収賄事件なんて成立しなくなるだろう。

 先日、初代宮内庁長官が昭和天皇との対話を詳細に書き残した「拝謁記」の内容がNHKで紹介された。

 それによると昭和天皇は国民に対し、戦争への悔恨と反省の気持ちを表明したいと強く希望していたそうだ。だが、退位論の再燃などを懸念した当時の首相・吉田茂が反対し、実現しなかったという。

 もしも昭和天皇の気持ちが国民に伝わっていれば、いまのような無責任な社会になることもなかったのだろうか? もちろん、それによって一定のケジメをつけることはできただろう。だとすれば吉田茂の責任は重大だが、原因はそれだけではない。第2次大戦を主導したのは、戦争の現実を知らない官僚たちだ。彼らは前線でどんな問題が発生しているのかを理解せず、無駄に戦線を拡大して戦況をどんどん悪化させていった。それなのに敗戦後も国民に対して責任を取ることもなく、次々と復権している。

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