家計診断のプロが実践 お金が貯まる手帳の選び方・使い方

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 書店や文具店の一角にはカレンダーとともに来年用の手帳がズラリと並ぶ。サイズは大小いろいろ、カラーもさまざま。会社帰りにページをめくりつつ、自分用の一冊を探すサラリーマンやOLの目はけっこう真剣だ。世はデジタル時代とはいえビジネスの場では手帳派は少なくない。日刊ゲンダイで「60歳からの見直し家計簿」を連載中の家計再生コンサルタント、横山光昭さんもそのひとりだ――。

  ◇  ◇  ◇

「この10年来、ずっと手帳派です。文字を書かないとダメな方というか、メモした方が数字が頭にに残るんですよ」

 横山さんは、大小2冊の手帳を使い分けている。1冊は家計相談や面会、夜の接待など、主に仕事上のスケジュール管理用(写真A)。もう1冊は、毎日の「お金の記録」用(同B)だと笑う。

「まず大きな手帳。これは高橋書店の手帳で、社員全員が同じものを使っています。カバーはそのままで毎年、中身だけ購入して配布されます。価格? たぶん、1500円程度。見開きにすると、左右2ページにわたり、横1列が1日分で、上から月曜、順に下段の日曜日まで7段・7日分に分かれています。左ぺージは朝から夜まで1時間単位で時間が刻んである。ここに縦線で開始時刻と終了時刻を引き、“佐藤氏面談”などと書き込む。雑誌の取材、打ち合わせ、夜の会食なども必ず相手の名前を書く。スケジュールが終了したら斜線を入れ、これが終了のマーク。空き時間も含めてスケジュール管理は1冊でバッチリです」

 よく見ると、縦2本線で時間を区切られた左上に3色のマーカーチェックがある。これは「新規顧客、外出しての業務」の違いを表すとか。右ページは左ページに書き切れない分のメモ用に。予定を書き込みつつ、その日の「to doリスト」を作る作業をしているも同然で、効率のいい使い方だ。

 これを社員と共有するため、社長の横山さんが今、どこで何をしているか、社員も把握できるらしい。

「もう1冊、小さい方は子どもの小遣い帳と同じ、お金の記録です。たぶん、100均で購入したもの。左から日付、入出金の内訳、サイフの残高を1000円単位で毎日メモします。たとえば、お客さんと2人で昼メシを食べたらその場ですぐ書く。“△0・2”は2000円の出費の意味。もはや習慣ですね。経費になりそうな出費は赤丸をつけ、残高も書くので今、財布にいくらあるのかハッキリ分かる。出費は月末に1カ月分ずつ合計し別ページに順に記録。これを見ると“10月はだいぶ使ったな”とか、“飲み代が増えた”などが一目瞭然。使い過ぎたときは、いい意味で翌月のブレーキになります」

 さすが、家計再生のプロは違う。これなら、カード引き落とし日に慌てることはない。給料日前はサイフがスッカラカンになるような人は、大いに参考にすべし。

恐るべし…8カ国3500種類がそろう「銀座 伊東屋 本店」

 都心の“手帳王国”といったらココ、「銀座 伊東屋 本店」だろう。4階のフロアに手帳のほか、カバーや付箋など関連商品までズラリ。

 ラインアップは、日本を含め8カ国3500種類(綴じ手帳のみ)というから驚くほかない。

「近年の大きな流れは2つあります。ひとつは、月間ブロック(写真①)を見る人が増えています。ひと目で1カ月間、全部見渡せる点が便利です。これを入れるメーカーも増えています。王道は、“月間プラス、見開き1週間”パターンです。もうひとつは今、空前のブームになっている“ガントチャート”式です(写真②)。上段に日付1カ月分が横並びで入り、その下に書き込みができます。もともと工場の工程表から発想したもので、複数の作業が同時、または数日間にわたりさみだれ式に進行するときに期間やスケジュールを書き込みできるので使いやすい。ガントは人の名前で、見開き2ページに上中下と最大3カ月分、日付が入ったモノもあります」(橋本たまきマネジャー)

 同じ月間ブロックでも、50代の記者の場合、線がクッキリめの手帳がとても見やすかった。

 参考までに、同社手帳売り場での売れ筋上位は写真③の通り。

1位=「能率手帳」B6サイズ(1500円)
2位=伊東屋オリジナル(両面見開き1週間、日曜日始まり。1200円)
3位=リド社(ドイツ)手帳(蛇腹式で広げると1年間まとめて見られる。530円)

「女性の目から見て、こんな手帳を使っていたらカッコいいと思うのは、英国レッツ社の一冊。装丁が美しいし、しおりも太めでエレガントな感じ。イギリスに滞在していた商社マンの方が買いに見えます」(橋本たまきマネジャー)

 価格は3800円ナリ。この機会に、一冊いかが。

※いずれも税抜き価格

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