【カマンベールチーズのフォンデュ 厚切りベーコンとキタアカリ】
フルール ド サラザン(東京・西浅草)
カマンベールの下準備にはコツがひとつ。
「チーズの上面を薄くそぐように切っていただきたいんですが、その際、すべて切り取ってしまうのではなく、縁の部分を少し残してクレーター状にして欲しいんです。そうすると、加熱してもチーズがあふれ出てくるのを防いでくれます」(玉越さん)
さながら、鍋要らずのお手軽チーズフォンデュ、といったところか。ビールのようにゴクゴク飲める、クラフトビール醸造が手掛ける「常陸野シードル」(茨城)との相性が抜群。大人数ではなく、むしろ“ぼっち”で誰にも邪魔されずにサッカーや野球中継のお供などで楽しみたい。
酒が進むのは間違いないが、ワイン並みのポリフェノール含有量、プリン体ほぼゼロのシードルだったら、罪悪感も少なくて済むかしら。
《材料》
・カマンベールチーズ(100グラム) 1個
・キタアカリ 50グラム
・ブロックベーコン 50グラム
・塩 適量
・パセリ 適量
《作り方》
(1)キタアカリは皮付きのまま塩茹でし、粗熱が取れたらひと口大に切る。
(2)カマンベールチーズは上面を薄くそぐように切る。
(3)アルミ箔(はく)を敷いた上に②を置き、トースターか180度に温めたオーブンで5分間焼く。
(4)厚めに切ったベーコンはフライパンで焼き、①も加えて表面がカリカリになるまで焼き、塩を振る。
(5)皿に③をのせ、刻んだパセリを振りかけ、④を添えて出来上がり。
▽玉越幸雄(たまこし・ゆきお)
仏・ブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」を日本に広めた「ル ブルターニュ」に10年間勤務。うち5年間は同パリ・マレ店、サンマロ店でキッチン責任者を歴任。眠庵では1年間日本そばを学び、独立。ブルターニュ生まれのガレット&シードルを日本の風土に根付いた形にアレンジし、日本から発信することに情熱を注ぐ38歳のガレット職人。
▽フルール ド サラザン
2019年4月にオープンしたガレット&国産クラフトシードルの専門店。自家製粉したひきたてのそば粉にこだわり、お箸でも食べられるように工夫されたガレットは一食の価値大アリ。艶やかでハリのある濃厚な生地は注文ごとに焼き、夜には肴のアテとなる一品料理も。ガレットはおやつ、シードル(りんごで造ったスパークリングワイン)は甘いという概念を覆す新機軸で、食いしん坊で左党の男性客が多いのもうなずける。
東京都台東区西浅草2―14―2 インパレス1F
℡03・6876・1851
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