公立美術館の絵が売られる日が来る?
このニュースを覚えている骨董好きも多いと思う。
2017年3月15日、クリスティーズ・オークションで、藤田美術館所蔵の中国美術品が総額300億円で売却された。1点で56億円付いた宋時代の巻物もあった。
藤田美術館は大阪の私立美術館で、建て替えのための資金調達が出品の理由だった。
また13年には千葉・川村記念美術館(DIC株式会社)がバーネット・ニューマンの作品を売却した。売却額は103億円で、譲渡益は会社の決算としても計上された。
この2つの美術館は、公立ではないため、売買は自由である。
一方、公立美術館は購入したお宝を売却することはない。法律的に禁じられているのか、不文律なのかはわからないが、実際に売却されることはなかった。ところが、である。