マスクがない!「濡れマスク」で新型ウイルスは防げるか?
マスクがどこにもない――新型コロナウイルス対策でマスクが売れに売れている。
中国政府が武漢など湖北省の都市を封鎖し、各都市への交通機関を通行停止した1月23日を境に、ネット通販のアマゾンでは、通常価格のマスクは在庫切れ状態に。大手フリマアプリのメルカリを見ると、不織布の使い捨てマスク50枚入りが25万円というのもあった。
当然ながら、薬局やドラッグストアはどこも売り切れ状態。記者がマスクを求めて新宿、渋谷、高田馬場のドラッグストアを8軒回ったが、在庫がある店はゼロ。ほかの人に聞いても同様の答えだった。
しかし一方で、全員が口にしたのが「“濡れマスク”はまだあった」(2月2日時点)。ある人は4軒ドラッグストアを回り、いずれもマスクは売り切れていたが、“濡れマスク”はどの店にもあったという。記者も「マスクありますか?」と店員に聞くと、「“濡れマスク”ならありますけど」と返ってくることが何度かあった。
“濡れマスク”は、小林製薬が2006年に初めて製品化したもの。一般的には「加湿マスク」と呼ばれる。在庫があるということは、普通のマスクと違って、新型コロナウイルス対策にならないのか? 小林製薬広報担当者に聞いてみた。