男性用「尿漏れパッド」を徹底検証 アクティブシニアが悩み

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「尿漏れ」といえば女性に多いイメージだったが、近年は男性のアクティブシニア層にも増えている。そこで各メーカーが「男性用尿漏れパッド」を相次ぎ発売しているが、商品が多すぎてどれが一番良いのかわからない。日刊ゲンダイ記者がいろいろ実験してみた――。

  ◇  ◇  ◇

 尿道に残った尿がこんにちは――。トイレできっちり絞り切ったつもりなのに、なぜかズボンに“日の丸”。おじさん記者は40代に入ったころから「尿漏れ」を経験するようになっている。

 尿漏れは女性の問題と思われがちだが、実は男性アクティブシニアの2人に1人が悩まされている。王子ネピアによると、60代の53%、70代の62%が尿漏れの経験があり、40代でも3人に1人があると回答している。

 オトコの尿漏れは世間体が悪いが、これだけ周囲も漏らしているなら何も恥じることはない。「男性用尿漏れパッド」を使ってみたい。

 ただ、ひと口に男性用尿漏れパッドといっても、王子ネピアで3種類、ユニ・チャームは7種類もある。そこでどの商品の使い勝手が良いのかチェックしてみた。吸水力についてはビーカーでゆっくり水を入れ、どの量であふれ始めるかを調べている。

(1)ライフリー男性用 さわやか うす型パッド200㏄(お徳用パック)
タイプ 長時間用
寸 法 幅18×長さ26センチ
特 徴 前側ワイド形状
吸水力 200㏄前後で逆戻りの傾向

(総評)他社製品に比べ下着に貼る粘着テープの粘着力が弱い気が。もっとも、立体ギャザーが他メーカーより大きく、尿がズボンに染み出る可能性は低い。ポケットに入るサイズなのもメーカーの気遣いを感じる。

(2)ライフリー男性用 さわやか うす型パッド20㏄
タイプ 少量用
寸 法 幅18×長さ26センチ
特 徴 全種類に抗菌シ    ート搭載
吸水力 メーカー発表値は20㏄だが、約40㏄までなら吸水できた

(総評)同シリーズの200㏄タイプと寸法は同じだが、2ミリ薄くなっている。やはり大きめのギャザーのため、“ムスコ”の位置が多少乱れても外に飛び出すことはない設計になっている。

(3)ポイズメンズパッド 薄型ワイド120㏄
タイプ 長時間用
寸 法 幅15・5×長さ    25センチ
特 徴 1・2・3で簡    単装着
吸水力 170㏄まで安定して吸収

(総評)パンツの内側に貼るまでが、他社に比べて圧倒的に簡単。粘着部分も大きく、ズレることはない。

(4)ポイズメンズシート 微量タイプ5㏄
タイプ 微量用
寸 法 幅12・5×長さ    19センチ
特 徴 やわらか表面シ    ート
吸水力 メーカー発表値の5㏄どころか、20㏄を超え、40㏄でもきちんと吸収してくれた

(総評)チョイ漏れの人におすすめ。同メーカー商品には20㏄タイプもあり、気になる人はこちらを選んでもいい。ギャザーが付いていないため、“ムスコ”の位置次第では横漏れの危険性も。

(5)リフレ超うす安心パッド170㏄
タイプ 長時間用
寸 法 幅13×長さ29センチ
特 徴 ナンバーワンの    薄さ
吸水力 メーカー発表値の170㏄前後まで吸収可能

(総評)横幅が狭いところで9・5センチしかないため、“モノ”が大きめの人ははみ出そう。ただし、薄さ2ミリで170㏄まで吸収するというのは驚異的。

(6)軽失禁パッド80㏄
タイプ 中量用
寸 法 幅7・5×長さ    21センチ
特 徴 小型サイズで持    ち運びに便利
吸水力 メーカー発表値は80㏄となっているが、60㏄ぐらいからあふれ始めた

(総評)幅7・5センチと今回の比較では最も小型の部類。そこがメリットかつデメリットであり、勢いよく尿が出ると横から漏れそう。

(7)ネピアB―lock 30㏄
タイプ 少量用
寸 法 幅8・5×長さ    19センチ
特 徴 財布に入るくら    いコンパクト
吸水力 30㏄が限度

(総評)メーカーは銀イオンのタフネス消臭をうたう。紅茶のティーバッグほどの大きさのため、チョイ漏れの人はズボンのポケットに忍ばせておける。

《まとめ》
 今回検証してみた7商品の中で“チョイ漏れ”記者が最も気になったのが、「ポイズメンズシート微量タイプ」。吸水量は5㏄(メーカー発表値)とやや不安を持ったが、実験では40㏄以上でも水があふれなかった。吸水した後も表面はサラッとしていて、不快感はない。

 一方、あえて特筆すべきは、ダイソーが発売する「軽失禁パッド80㏄」。100円ショップ(税込み110円)だけに圧倒的な割安感があり、1枚当たり(9枚入り)の単価は12・2円。横漏れの心配はかなりあるが、この価格で文句は言えない。チョイ漏れ程度ならこれで十分。もちろん、「MADE IN JAPAN」となっている。

 ただし、重要なのは自身の尿漏れの具合でタイプやメーカーを使い分けること。10㏄以下の「微量」、15~30㏄の「少量」、50~100㏄の「中量」、150㏄以上の「長時間用」がある。

 今回はアクティブシニア層を想定して検証してみたが、グンゼは尿漏れパッドがズレにくい専用パンツを発売している。

花粉症の季節は「腹圧性尿室」が増える

 男性の尿漏れで最も多いのが「排尿後尿滴下」。いわゆるチョイ漏れのことで、尿道に残った尿が1~2㏄程度出てしまう。一方、くしゃみ・せきなどの際に漏れてしまうのが、「腹圧性尿失禁」。花粉症の季節に増える傾向にある。東京都リハビリテーション病院の鈴木康之副院長によると、「尿漏れは加齢とともにリスクが高くなり、特にメタボが尿漏れを高める要因になる」というから気を付けたい。また前立腺の手術後に尿漏れになったという報告もある。

 もっとも、男性用の尿漏れパッドを使うにしても、外出時がネック。使い終わった尿漏れパッドの捨て場所に困る。

「駅などの男性用トイレは女性用とは違い汚物入れが設置されていないため、ビニール袋などへ入れて自宅へ持ち帰ることをおすすめしております。あるいは、一日中使える吸水量のタイプをご使用になられるという方法もあります」(王子ネピアお客様相談室)

 高齢化社会だけに、男性用トイレに汚物入れを設置する施設も増えてくるに違いない。

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