徳永ゆうきさん 郷土料理の鶏飯にパパイヤの漬物を乗せて

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 大の鉄道マニア、撮り鉄としても知られる若手演歌のホープ、徳永ゆうきさんは7月に「車輪の夢」をリリースした。祖父、両親が鹿児島・奄美の生まれ。出身の大阪・此花区ではオトンとオカン、同郷の縁者も多い中で育った。よく食卓に上ったのが、奄美の郷土料理の鶏飯だった。

 オトンもオカンも奄美の同じ集落の出身です。オトンは学校を卒業して大阪に出てきて最初は大手電機メーカーに勤めていました。両親がどういう経緯で結婚したのか詳しく聞いたことはないですねえ。生まれ育ったのはユニバーサル・スタジオがある此花区。奄美から船で出てきて、着いた西淀川区とか此花区、尼崎あたりに散らばったのか、近くには奄美の出身者や縁者も多くて、帰ると今でも「お帰り!」とか「いつまでおんの?」と気さくに声をかけてくれます。地元には僕のスケジュールをいつの間にか入手して、いろんな人に一斉メールをしてくれる、僕の宣伝部長みたいな人もいます。

 この世界に入ったのは歌が好きだった両親の影響です。子供の頃から風呂で演歌や歌謡曲を歌っていました。声が響いて近所に聞こえるから、「毎日、コンサート聴けて楽しいわ」とか、歌っていないと「昨日、歌ってなかったよ。体調、壊した?」なんて心配してくれるような街です。

 オトンとオカンはいいコンビですね。オトンはスパルタでドンドン前に出て行く陽気な人。番組で家族の写真を使っていいか聞かれて、最初は渋っていても、「使って、使って」なんて言っちゃうタイプだけど、オカンは物静かで最後まで「嫌や、嫌や」と。オカンはオトンが怒ると「気つけや」とリカバリーしてくれる人でした。顔立ちでいえば、若い時はテレサ・テンさんに似てましたね。

「今日は卵鶏飯」と言われるとテンションが上がりました

 そんな大阪の家庭で育った僕のおふくろメシは奄美でよく食べる鶏飯です。鶏ガラスープで出汁を取り、出汁を取った後の鶏肉を使って作るのですが、意外と手間暇がかかる。上に兄が2人の3兄弟ですが、みんな鶏飯が好きで、「今日は卵鶏飯」と言われると、「やった!」とテンションが上がりました。うちの鶏飯は錦糸卵を散らしてから、奄美でよく食べるパパイアの漬物をのせる。それをお茶漬けみたいにサラサラかき込む。兄弟でも一番の食いしん坊だから何杯もお代わりして、「おまえ、食べすぎちゃうか」とオカンに言われたこともありました。鶏飯を作る時は出汁も大量に取るので、出汁を使って具のないソーメンチャンプルみたいな、ネギだけのアブラゾーメンを作ってくれました。

 パパイアの漬物は硬いサトウキビとか、ピーナツを黒砂糖でコーティングしたガジャ豆という奄美の食べ物と一緒に、奄美にいるオカンの妹、おばさんが時々送ってくれます。都内では物産館とかアンテナショップじゃないと売っていないかもしれませんね。

 僕が初めて奄美に行ったのは2013年11月にデビューするちょっと前の8月です。父母もおじいちゃんも奄美出身というので、港祭のイベントに呼んでいただき、島中を挙げて応援してくれました。イベントが終わって懇親会になり、三線が出てきて、奄美の島唄を歌って踊って楽しく過ごしたのですが、その時に出てきたのも鶏飯で、感激しながら食べた記憶があります。

 鉄道ファンになったのは阪神電車の思い出がキッカケです。子供の頃、週末になるとオトンが淀川の河川敷に遊びに連れて行ってくれました。その低い位置を阪神電車が走っているのですが、手を振ると、間近の車掌さんが手を振り返してくれる。その「バイバイ」がとてもうれしかった。ちなみに、大阪で「鶏飯」というと、「京都に行くやつ?」と京阪電車になる。関西には「京阪乗る人、おけいはん」というフレーズもあります。

徳永ゆうき流レシピ

(1)骨付き鶏とシイタケで出汁をとる。
(2)ご飯の上に錦糸卵を散らす。
(3)出汁に使った鶏をほぐしたもの、シイタケ、パパイアの漬物、刻みネギと海苔をのせる。
(4)出汁(醤油、だしの素、塩で好みの味にする)をかける。

♪7月に「車輪の夢」(作詞・作曲:youth case、編曲:佐々木博史)をリリース
♪10月6日「徳永ゆうきのTokuToku生配信LIVE~DD51のように~」を配信。チケット購入などの詳細は公式HPで
◆舞台「両国花錦闘士」に出演(明治座12月5~23日、新歌舞伎座1月5~13日、博多座1月17~28日)

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