PCR検査数世界155位の我が国にはびこる納得のゆかぬ事象
どうにも腑に落ちないのは午後、TVで発表されるコロナ感染者数である。検査した人数が毎日違うし、土日とウイークデーでは極端に異なる。検査の数がバラバラなのだから、感染者の数だけでは比較しようがない。この数値を使って比較可能なのは、陽性率だけだろう。このことは何度か指摘されているが、相変わらず、感染者数が「増えた」「減った」で一喜一憂している。
フランスでは、1日に3万人の感染者が出ているそうだ。ということは、陽性率が5%としても、1日60万人以上の人が検査を受けていることになる。日本はどうか?
平均的な例として、10月14日を見る。全国で549人の陽性者が出たが、検査数は2万1837件だ。フランスの27分の1である。この数字を見ると、日本の貧弱な検査体制事情がわかる。
検査を受け、自分や家族や職場の仲間が、とりあえずは陰性であると証明されれば、気分は明るくなり、活動も活発になる。それこそ、経済活動にとって最も重要なファクターになるはずだ。そんなことは自明の理なのに、政府も医療界も頑としてPCR検査を増やさない。