焼き鳥一筋37年 「八兵衛」社長・八島且典さんの巻<1>

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うま魚 米家(東京・渋谷)

 渋谷駅から六本木通りを横切って明治通りに足を延ばすと、ハチ公前のような賑わいから一転、落ち着いた雰囲気になります。小諸そばを越え、歩道橋の角を渋谷川の方に右折してすぐのビルにあるのがこちら。長崎料理の店です。

 屋号に「うま魚」と掲げるだけに、ご主人の出身地・長崎を中心に九州から取り寄せた鮮度抜群の魚介類が自慢。地下へと延びる階段の入り口の看板には、その日のおすすめがズラリ。魚好きなら、それを眺めるだけで「おっ、これは!」と思うはずです。

クエ鍋やクジラ料理も豊富に揃う

 この日の刺し身の一番上に太字で書かれていたのはハガツオで、九州では本ガツオより定番のネタ。アカハタ、メジナもしかり。その脇を固めるのが、ヒラメ、マグロ、タコ、マダイとポピュラーな魚たち。マダイは通常の刺し身のほか昆布締めもあります。

 単品は1人前大体880円で、盛り合わせは1切れずつ7種類で900円ですから、いろいろな味を楽しむことができます。

 タイやキジハタのかぶとを煮たり、焼いたりするメニューがあるのは一匹丸ごと仕入れて、仕込みが丁寧な証拠です。

 カサゴの煮つけ(980円)、メヒカリの唐揚げ(600円)、牡蠣は生(1個300円)と焼き(同350円)、フライ(同380円)、グラタン(同400円)の4種類……。季節の海の幸に目移りするでしょう。まだまだです。

 クエ鍋やクジラ料理もあります。クジラは刺し身、カツレツのほか、しゃぶしゃぶのラインアップ。これから寒くなったら、クエ鍋とクジラしゃぶしゃぶは要予約で、ぜひおすすめです。

 干物は、定番のアジ(500円)を押さえつつ、九州では外せないアゴ(600円)とキビナゴ(500円)をそろえています。

女性が好むメニューもバッチリ

 店内は山小屋のような雰囲気でホッとするし、このメニューと相まって中高年男性には確実にしっくりくるでしょう。でも、渋谷という場所柄なのか、若い女性2人組がカウンターにいたりもします。

 実は僕、2000年に2号店を出したとき、9カ月くらい閑古鳥が鳴いて苦労しました。そんなときに取り入れたのが、女性の声。接客はもちろん、女性が快適に過ごせるための空調のよさ、メニュー作りなどとことん考え抜いたところ、おかげさまでお客さまに支持されるようになりました。

 この店は、マスターもスタッフもみんな明るく接客がいい。刺し身や鍋なども1人前から頼めるので注文しやすい。卵料理(500円~)やピザ(850円)、ハムエッグ(750円)など女性が好むメニューもバッチリです。そんな要素が重なって、男女問わず受けるのでしょう。そうそう、ハトシ(700円)を忘れてはいけません。魚のすり身を食パンで挟んで揚げた料理で、長崎の名物です。

 皿うどん、五島うどん、チャンポンなど九州のシメ料理も充実しています。長崎を中心に九州を感じられる店です。

(取材協力・キイストン)

▼うま魚 米家
東京都渋谷区渋谷3―17―5 鈴屋ビルB1
℡03・3499・0830

■焼とりの八兵衛 1983(昭和58)年創業で、焼き鳥一筋37年。本店を構える福岡を中心に、東京・六本木と米ハワイにも出店。「豚バラとキャベツ」に象徴される博多スタイルの焼き鳥を国内外に広げている。

▽やしま・かつのり 社長になった今なお焼き場に立つ。ルーツである実家の精肉店で培った確かな食材選びと高温の備長炭で一気に焼き上げる職人技もさることながら、持ち前のバイタリティーと明るさで周りの人を魅了する。

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