柏耕一
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柏耕一

出版社勤務後、編集プロダクションを設立し、出版編集・ライター業に従事。ワケあって数年前から交通誘導員として働きはじめる。その実体験をもとに悲哀あふれる筆致でつづった「交通誘導員ヨレヨレ日記」(発行・三五館シンシャ、発売・フォレスト出版)がベストセラーに。著書に「岡本太郎 爆発する言葉」(さくら舎)ほか。現在は交通誘導員卒業を模索中。

「そんなに早く帰りたいのかよ、早く帰れていいな」と…

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 警備員が抱えるストレスの多くは、人間関係が原因といっても過言ではない。前職も年齢も経験も違う同僚、また現場の職人や作業員とうまく連携を取りながら仕事をしなければならない。警備員によっては毎日現場も同僚も違う。気の合わない同僚や人使いの荒い監督・親方と組めば気疲れも増す。

 たとえば、こんなことがあった。アパート建設の現場でのことだった。通常、こういう現場では資材搬入車両とクレーン車の誘導などが交通誘導員の主な仕事となる。車両の道路からの進入・退出、クレーン車の資材吊り上げ時の歩行者、自転車、一般車両などの安全確保が主要な業務となる。その現場へ私は同僚と3日通った。

 こうした現場の場合、よほど難しい立地でない限りクレーン車が仕事を終え帰ってしまえば交通誘導員の仕事はなくなる。普通はその時点でお役御免となる。朝8時から夕方5時までの拘束という約束であっても、クレーン車が帰ってしまえば、午後2時、あるいは3時でも監督は書類にサインをしてくれて「お疲れさん」となる。

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