柏耕一
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柏耕一

出版社勤務後、編集プロダクションを設立し、出版編集・ライター業に従事。ワケあって数年前から交通誘導員として働きはじめる。その実体験をもとに悲哀あふれる筆致でつづった「交通誘導員ヨレヨレ日記」(発行・三五館シンシャ、発売・フォレスト出版)がベストセラーに。著書に「岡本太郎 爆発する言葉」(さくら舎)ほか。現在は交通誘導員卒業を模索中。

作業終了は午前1時! 酷寒の街でひたすら始発電車を待つ

公開日: 更新日:

 通算およそ4年半になる警備員生活。振り返って何がつらかっただろうかと考えることがある。3つほど挙げてみよう。

 1つは寒さだった。真冬の凍りつくような日に夜勤をしたことは随分ある。最初に入った警備会社は東京に本社があったため必然的に仕事先の現場は東京都内が多い。夜勤は午後8時から翌朝5時までというケースが多かった。私は現場へは電車で通っていた。

 ある日、東武東上線の中板橋駅近くの道路で白いライン引きの工事があり派遣された。午後9時ごろから工事は開始して、なんと翌午前1時ごろには工事が終わってしまった。早く終わっても日当は同じ。だが、私は少しもうれしくはなかった。

 自転車やバイクで来ている警備員は大喜びである。ところが、私は電車である。千葉県柏市の家に帰る電車などあろうはずがない。その日は冬一番の寒さ。夜中になっても凍るような風がやむ気配はない。小さな駅なのでマックのような深夜営業の店もない。始発が出るまで4時間近くどう過ごせばいいかわからない。夜が明ければ日勤が待っている。

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