柏耕一
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柏耕一

出版社勤務後、編集プロダクションを設立し、出版編集・ライター業に従事。ワケあって数年前から交通誘導員として働きはじめる。その実体験をもとに悲哀あふれる筆致でつづった「交通誘導員ヨレヨレ日記」(発行・三五館シンシャ、発売・フォレスト出版)がベストセラーに。著書に「岡本太郎 爆発する言葉」(さくら舎)ほか。現在は交通誘導員卒業を模索中。

この10年間、競馬の軍資金欲しさに妻についた嘘は数知れず

公開日: 更新日:

「妻は私のことをどう思っているのだろうか」

 ときどき、私はそんなことを考える。とにかく私はこの10年間、妻をだましてばかりきた。自著にも書いたが、競馬に行く軍資金欲しさに「パソコンが壊れた」「家賃支払いに充てる」「税金を払わないと差し押さえられる」などと適当な理由をでっちあげては、かなりの金額を巻き上げてきた。

 それだけではなく警備員になりたての頃は「1カ月の給料は月末だ」と嘘を言っては前日までに全部引き出してしまう。妻にキャッシュカードをしおらしく渡した。当然、妻は現金を引き出そうとするが残高はゼロである。それも一度や二度ではない。

 責められた私は「市役所に差し押さえられた」「カード会社に持っていかれた」「保証協会に差し押さえられたのではないか」と深刻な顔をして妻の怒りを鎮めようとする。半ば信じて半ば嘘をかぎ取る妻だったが、そのうち、こんな夫の言うことをまったく信じようとしなくなった。

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