柏耕一
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柏耕一

出版社勤務後、編集プロダクションを設立し、出版編集・ライター業に従事。ワケあって数年前から交通誘導員として働きはじめる。その実体験をもとに悲哀あふれる筆致でつづった「交通誘導員ヨレヨレ日記」(発行・三五館シンシャ、発売・フォレスト出版)がベストセラーに。著書に「岡本太郎 爆発する言葉」(さくら舎)ほか。現在は交通誘導員卒業を模索中。

口うるさい作業員も…モタモタしていると「バカ野郎!」

公開日: 更新日:

「おいおい、どうしてそんなところで片側交互通行をしようとしてるんだよ。相手が見えねえだろう。何年、交通誘導員をやってんだよ!」

 また班長が私のことを怒鳴っている。私は慣れっこになっている。しかし、班長の不興を買ってでも言わねばならないだろうと口を開けた瞬間、班長の実の息子が私に代わってとりなしてくれた。

「班長、いいんだよ。警備員さんは無線を持っているんだから……。相手が見えなくても仕事はできるんだから」

「おお、そうか」

 今日はT電力の協力会社で電線にかかる樹木の伐採班と千葉県野田市の現場に来た。

 高所作業車とパッカー車(樹木を圧縮してつぶす)の2台が「くの字」形の道路の曲がり角で作業車を止めている。そこで警備員2人が片側交互通行をしなければならない。無線があるから相手が見えなくても、「車を止めておいて」「こちらから車を流すよ。ラストナンバー5541」などとやりとりしながら車をかち合わないように誘導する。

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