森健
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森健防災・BCP(事業継続計画)アドバイザー

1966年生まれ。防災・BCP講座「BB.univ」学長。静岡県庁防災局(現・危機管理部)などで12年間、防災の実務を経験後、住友電装で新型インフルのパンデミック対策を指揮。官民双方の現場を知る防災のプロ。

<4>職場で首都直下地震に遭ったら…会社で籠城&避難の「4つのステップ」

公開日: 更新日:

②自席か会議室か3日間待機する

 いざ籠城戦が始まったら、まずは自分の居場所を確認しよう。自席でとどまるのか、あるいは会議室などへの移動が必要なのか。会社の対策本部や自衛消防隊などの指示に従うことが大切だ。コロナ禍であってもなくても、密集しやすいので感染症対策にも注意したい。

 籠城期間は、最大3日間程度を想定する職場が多い。これは「発災後3日間が、救出・救護にとって重要な時間帯」であることを意味している。自治体を中心とした人命最優先の活動を邪魔しないようにしながら、籠城で身を守るのだ。

 よって食料や飲料水などの備蓄は、3日分が基準だが、本当に3日間で帰宅できるかどうか。そこがポイント。災害は想定通りには起きないもので、軽微な被害の時もあれば、その逆もある。

③持病あれば薬必須停電に備えた対策も

 そこで、万が一のケースを想定し、自分のデスクの引き出しなどには、3日の籠城を超えた場合に備え、余裕をもってミニ備蓄をしておこう。持病のある方は、薬もデスクに用意しておくこと。日ごろから受診して薬をもらったら、数日分をデスクに入れておけば安心だろう。

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