津野田興一
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津野田興一都立立川高校教諭

1965年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻修了。現在、東京都立立川高校で世界史を教える。著書に「世界史読書案内」(岩波ジュニア新書)、「やりなおし高校世界史―考えるための入試問題8問」(ちくま新書)、「第2版 ポイントマスター世界史Bの焦点」「『なぜ!?』からはじめる世界史」(山川出版社)など。

ロシア革命(下)「スターリンはあまりに粗暴」レーニンが危惧した後継問題

公開日: 更新日:

 ここに2枚の写真があります(写真①)。1920年にレーニンが演説している様子を撮影したものですが、両者を見比べて気が付くことはないでしょうか?

 上の写真で演台の右側にいたはずの男性が、下の写真では消されています。一体、どういうことでしょうか?

■暗殺未遂

 1917年の十月革命で政権を握り、翌18年にボリシェヴィキから名前を改めた共産党の1党独裁を樹立したレーニンは、革命に反対すると思われる勢力を、農民も含めて徹底的に弾圧しました。

 そのためレーニンは、8月30日に集会で演説を終えて会場を出たところを、反ボリシェヴィキ運動を展開していたエスエル左派の女性によって銃撃されます。弾は左肩と肺に命中し、1発は右の鎖骨付近にとどまりました。大量出血を起こした上、手当ても遅れたことから、レーニンは後遺症に苦しむことになります。

 こうした状況を受け、共産党は、その夜に「すべての革命の敵に対する無慈悲な大量テロルをもって応える」と声明し、帝政派の政治家や軍人512人を直ちに処刑するなど、「赤色テロル」を実行しました。

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