著者のコラム一覧
大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【ドッペルゲンガー】安倍元首相が撃たれてから頭にこびりつくポーの小説

公開日: 更新日:

 このひと月近く、エドガー・アラン・ポーの短篇小説「ウィリアム・ウィルソン」(『黒猫/モルグ街の殺人』 小川高義訳=光文社古典新訳文庫に収録)が、私の頭の片隅にずっとうずくまっている。有名な作品なのでご存じの方も多いと思うが、中身をざっと紹介するとこんな風になるだろうか。

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