安倍元首相の国葬に漂う既視感の正体は…エリザベス英女王の国葬に想うこと

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 エリザベス女王の逝去により、英国でも、奇しくも同じ9月に国葬が行われることになった。かの地の様子をリアルタイムで追いかけながら、わが国を省みる格好となり、安倍元首相の国葬反対の声は強まる一方だ。国葬に値するか疑問の声も上がる安倍元首相のために、ましてや37億円だか2億円だか16億円だか(だからどれやねん)の血税を投じるとは、いかがなものか、と。

 国葬をめぐる「決定→批判噴出→迷走(でももう後に引けない…)」の流れ、なんか既視感があると思ったら、東京オリンピック・パラリンピックの時とそっくりだ。事後のゴタゴタまで同じにならないといいが……。ともあれ、いずれも日本が国際的な場を主催する機会であることは注目に値する。海外に日本の威信を示す場を目撃する国民は、仕掛け人(今回の場合は岸田総理)を高く評価するはず……という皮算用は、今回も裏目に出た。

■日本人の「海外ばえ」至上主義と裏返しにある自己卑下

 だからそういうとこ! と批判を招いているこの種のもくろみには、その批判する側にもブーメランな、すぐれて日本的なメンタリティーが見え隠れする。なにせ、安倍元総理シンパが口を揃えて称えるのが、海外の要人と堂々と渡り合う外交力。逆に言えば、国際的にバエない政治家は、国内で粛々と仕事をしてもあまり評価(人気)が上がらない。国際首脳陣のトークの輪に入れず、ぽつねんと佇む首相の写真でも見かけようものなら、異様にふがいなく思ってしまう。外交力が日本の将来にとって重要な鍵であるのだとしても、この「海外ばえ」への評価偏重には、やはり独特のものがある。

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