英国と日本の国葬に彼我の差…自然と湧き上がったものと、無理やりつくられたものとの違い
毎日新聞の世論調査で、岸田内閣の支持率がついに29%と3割を下回った。他のメディアではもう少しマシだが、平均しても30%台前半でいよいよ危険水域である。原因はいっこうに究明できない統一教会問題と、円安に物価高、そして岸田さんの思いつきで始まった安倍元総理の国葬問題だ。
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検討ばかりで「検討使」と呼ばれる岸田さんには珍しく即断即決したが、法律上に規定のない、それでいて国会の承認も得ない国葬を閣議決定だけで決めてしまい、しかも国民の税金を投入するとあっては、予想以上の反発に遭い、今や国民の60%が反対だ。先日も「国葬反対」のデモが行われ1万3000人もの人が集まった。岸田さんの「聞く力」は国民の3分の2の意見も聞こえないのだろうか。
そこにエリザベス女王が崩御された。ちゃんと「国会の承認を得た」品があり、しかも華美ではない国葬が、各国のVIPを招いて厳粛に開かれたのだ。これはどうしても比べてしまう(と言っても比べるのは日本人だけだろう。他国の人は興味もないだろうし見もしないだろうから)。